学術論文に掲載されてるグラフや、表にまとめたデータの利用が違法にならないか、気になったことはありませんか?
今回は、学術論文のグラフやデータ、表が著作物にあたるかどうかについて説明します。
この記事を読むことで、ライセンスを取得する必要がある場合とない場合がわかります。著作権法を理解する第一歩として、ぜひご一読ください。
一般的な折れ線グラフや棒グラフは、感情や創造的な表現ではなく、事実に基づいた情報を反映していると考えられます。
したがって、学術論文でデータや結果を、棒グラフや折れ線グラフといった単純な形式のグラフや表にまとめた場合は、創作的に表現されたとは言えず、著作物ではないので許諾を取る必要はない、と思われるかもしれません。
しかし、グラフ内に視覚的にイラストが含まれている場合やグラフ自体がイラストである場合は、創作箇所が著作権で保護される可能性があります。また、グラフや表が「編集著作物」として認められる場合には、著作権で保護されます。
前述のように、一般的なグラフやデータを利用する際には、利用許諾は必要ないという解釈ができますが、学術論文に掲載されているグラフや表は、著作権法上「オリジナルの創作物とはみなされない」場合があるという解釈には注意が必要です。
日本では多くの図表が「編集著作物」とみなされているため、慎重に取り扱う必要があります。
著作物の利用や申請については、こちらの記事で解説しております。
結論として、学術論文の単純なグラフや表は著作物とはみなされない可能性が高いが、グラフに著作権で保護される創造的な要素が含まれている可能性があることを覚えておくことが重要です。
さらに、多くの法域において、データのグラフ表示でさえも「編集著作物」とみなされる可能性があるため、慎重に取り扱う必要があります。
グラフや表を論文に引用・転載する際は、事前に著作権者に対し、著作権侵害にあたらないかを確認することを強くお勧めします。
そうすることで、あなたのプロジェクトの成功と著作者の権利保護が保証されます。
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