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クリエイティブ・コモンズの歴史

例えばあなたが何かを作るとき、写真や歌、イラストなど。
それらの作られた作品には自動的に“著作権”が与えられます。

著作権は、作者が望まない方法で作品が利用されないよう守ってくれる権利です。

しかし時に著作権は創造性の妨げになっている場合があります。
特に再配布や再利用が容易であるデジタルデータと、それを容易に流通させることができるインターネットが普及を始めてからは、そうした問題が一気に表面化してきました。

このような状況の中でデジタルコンテンツの流通と著作権保護の両立策を考えたクリエイティブ・コモンズ。今日はその歴史をご紹介します。

クリエイティブ・コモンズの設立

クリエイティブ・コモンズは2001年にアメリカ合衆国で非営利団体として設立されました。
発起人は法学者のローレンス・レッシグを含む知的所有権問題やインターネット法などの専門家たちです。
著作権は大前提として、許諾なしに他人の著作物を勝手に使ってはいけないという権利です。
その一方で現代はボタンをいくつか押すだけで簡単にコンテンツがシェアでき、法律的にはそれが禁止されているのが現状です。
この問題にレッシグは国立情報学研究所で開かれたシンポジウムの基調講演にて、デジタルコンテンツの利用制限が表現の自由を奪うことになると危惧しており、重要なことは「イノベーションやテクノロジーと法律とのバランスだ」と語っています。

(出典:Laws that choke creativity https://www.ted.com/talks/lawrence_lessig_laws_that_choke_creativity?language=ja

こうした背景を元に、クリエイティブ・コモンズは著作物の適正な再利用の促進を目的とし、著作者がみずからの著作物の再利用を許可するという意思表示を手軽に行えるようにするための様々なライセンスを策定し普及を図る国際的プロジェクト行う目的で設立されました。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

クリエイティブ・コモンズ設立の翌2022年12月、プロジェクトの最初の成果として4つの選択肢を複合して11種類のクリエイティブ・コモンズ・ライセンス バージョン1を発表しました。
作者がコンテンツの利用許諾範囲を営利目的利用の許可・禁止/改変の許可・禁止などと決め、対応するマークを表示することで意思表示ができる仕組みです。

このライセンスを使用することで作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができるようになりました。またマークを用いて表すことで、著作権に詳しくない方でも言語に依存することなく直感的に理解できるようになっています。
※ライセンスについてはこちら

幾度とバージョンアップされ、現在は2013年に発表されたバージョン4.0が最新となります。
(国内では2015年)

クリエイティブ・コモンズのこれから

レッシグはデジタルコンテンツの利用制限が表現の自由を奪うことを危惧しながらも、“著作権法=悪、廃止すべきという立場ではない“とも語っています。
著作権法が認めている作者の著作権は、「保護すべき」とし、著作権を保護しながら文化を創造できるようにするべきだと語っています。

現在クリエイティブ・コモンズは60の国と地域で使用され、クリエイティブ・コモンズを使用した新たなコンテンツも生まれています。

インターネットの普及により、私たち一般庶民も制作者となれる時代に変化しました。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスというツールを利用しながらこれからどんなコンテンツが生み出されるのか、とても楽しみです。

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